名前のないブログ

書きたいことをツラツラ書いていきます。変なこともいろいろ。。。(笑)

場所と悩み

僕がこのブログを立ち上げたのは、

自由大学 FREEDOM UNIV

『自分の本を作る方法』という講義を受けたのがきっかけでした。

 

正直なところ、僕には出版についての興味は殆どありませんでした。

しかし、講義タイトルの下にあった

【つくりたい本を考えるのは、「自分は何者か」に答えること】

というコメントを一目見て、講義を申し込んでしまったのです。

数年間の生きづらい毎日を経験した僕が、

心理セラピーの扉をノックしてから約7年。

そこから心理学やら記憶術、フォトリーディングなどを学び、

自分を磨いてきたつもりでした。

しかし、ここ最近の自分を振り返り、

結局自分はどうなりたいのか?自分の将来像を描いてみようとしても、

中々絵が浮かばない、ということがありました。

その矢先、僕の目に飛び込んできたのが、

【つくりたい本を考えるのは、「自分は何者か」に答えること】

という文字でした。

どうなるのかはわからないけど、

「自分は何者か」についてこの機会にしっかり考えたい、という気持ちがわき、

申し込みをしてしまったということです。

 

講義の詳細については割愛しますが、受講する中で

「自分とは何者か」という問いに対して

『この6年間で生きづらい人生を打破しようとしてきて、

 ようやっともう少しで何とかなるところまできた。

 その傍らにはいつも鉄道旅があった』という答えが導き出されました。

この答えを導けたことにより、

僕は「鉄道」と「心理セラピー」を合わせた、新しいコンテンツを

世に出せればと強く思うようになりました。

 

プロフィールにも書きましたが、

これまでの心理学の学びの中で、

『場所を変えると悩みが解決しやすくなる』という考え方があります。

問題や悩みの発生している場所、

例えば職場や家庭でいくら悩みを解決しようとしても、

実際の現場では幅広い視野では物事を考えるのが難しく、

即解決とはいきません。

しかし、問題や悩みの発生している場所から物理的に離れてみて、

遠い位置から起こっている問題や悩みを考えてみるということで、

完全に解決は難しかったとしても、解決のためのヒントをつかんだり、

全身で感じるぐらいの重たい問題が少し軽くれる場合があります。

 

 

何年か前に北海道・東日本フリーパス(普通列車限定)を使って、

お盆休みで帯広の幸福駅に行ったことがあります。

当時は会社を休みがちで、なかなかメンタルが向上しない状態でした。

しかし、

襟裳岬の雄大な自然、幸福駅に留置されたキハ20形気動車とお守りの数々など、

普段の生活では触れられない数多くのものに触れることで、

自分の中の固まっていた何かが解けていくような感覚になりました。

そして、札幌から函館への夜行急行はまなす(現在は廃止)の中で、

なかなか眠れなかった僕は、

自然とその時抱えていた悩みについてじっくりと向き合っていました。

旅を終えるころ、

JR東北本線の黒磯で、交流電車から直流電車に乗り換えるタイミングで、

『あ~、現実世界に戻ってきてしまった~』と嘆きはするものの、

(わかる人にはわかる話(笑))

家に帰ったときには、抱えていた悩みは軽いものになっていたのです。

旅先で思ったのは、

『この雄大な北海道の大地に比べて、

俺の悩みなんてホントはちっぽけなもんなんだよな~

何だかがっつり悩むのがばかばかしいよな~』

ということ。

抜本的に何か悩みが大きく解決するわけではありませんでした。

だけど、自分の中で何かが少しずつ変わっていくきっかけになったのは事実です。

 

これまでいろいろな旅をしてきましたが、

大なり小なり、毎回の旅ではこのような経験をしてきたのではと思います。

旅の魅力とはここにあるのではないでしょうか。

しかし、『自分の本を作る方法』の講義がなければ、

ここまではっきりとした効果が把握できていなかったと思います。

 

この週末、寒くなければ、どこかにお出かけしてみませんか?